はじまりは『ほんたった』
折りたためる本立て!
今からちょうど20年前、2003年春頃、父がこれどうかな?と図面を持って 2階から降りてきた。折り畳んで持ち運べる本立てだ。今まで見たこともなかったし、おもしろい。
中国へ
すぐに父の仕事のパートナー、中国の劉さんに図面を送り、試作を開始。数ヶ月後、父と深圳に飛んだ。初めての中国。当時の深圳は、高層マンションやショッピングモールの建設ラッシュ。エネルギーに満ちて、活気があり、これから昇っていくぞーという空気に圧倒されたのを覚えている。工場をめぐり、現在もずっと支えてくれている王さんとも会えた。
試作品は失敗
日本に戻って、数週間後、試作品が届いた。 1番最初のほんたったは、青と赤と銀のベルベットの生地のような手触りのびっくりする代物。しかもこするとポロポロ毛がとれる。わあーこりゃダメだ。ガックリ肩を落とす。言葉の壁、文化の違い、一筋縄ではいかない。簡単ではない。そりゃそうだ。諦めなければいいだけのこと。
ついに「ほんたった」完成
素材や色をいくつも試し、試行錯誤の後、現在とほぼ同じ形の初代『ほんたった』が誕生した。
寝ながら本を読めたらいいなあ・・
そして、この『ほんたった』が、寝ながら読める読書スタンドの開発につながっていく・・・